公開日:2007年9月11日
最終更新日:2016年1月20日

新品のようによみがえらせよう

BBS RSホイールのレストア(7)

How to Restore BBS RS Wheels

カテゴリー : メンテナンス

Y31シーマに限らずBBS RSホイール装着車に適用

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リムの研磨

リムの研磨中

アルミの腐食を除去するためリムを研磨します。
この作業がBBS RSホイールをレストアする最大の目的です。

腐食の程度によって耐水ペーパー(耐水紙ヤスリ)の番手を選び、徐々に番手を上げていき、最後に液体研磨剤(コンパウンド)で仕上げます。
耐水ペーパーは#400~#800がいいでしょう。コンパウンドは研磨キズを消すために使います。


注意:BBS RSホイールのリムはダイヤモンドでカッティング加工されいますが、研磨するとなくなってしまい、まったく異なる輝き方になります。後の工程で元の輝きを取り戻すためにヘアライン加工をします。

左が研磨後(右は研磨前)

先の工程でマスキングテープをはがしてしまった場合はメッシュの部分を削らないようにまたマスキングをしておきます。

メッシュは研磨しないのでマスキングしておく
研磨前の状態。全体に腐食が進行していた

ここで腐食が激しいホイールにはラストリムーバーやアルミ復活洗浄剤を塗ります。
アルミ復活洗浄剤をスプレーで直接吹き付けると白く変色しやすいようです。
この白くなったのを落とすつもりで研磨するとキレイに磨けます。
点々と腐食した部分に塗ったら目立たなくなったので一応効果はあるようです。
しかし腐食が無くなるわけではありません。どっちみち研磨しなければならないので塗らなくてもOKです。

塗膜剥離後の生リムにアルミ復活洗浄剤を使うと白くなるが、研磨すれば大丈夫

耐水ペーパーの番手は#400と#800があれば十分です。
アルミは柔らかいのでこれより荒い番手では研磨キズが深く付いてしまい、そのキズを取るのに苦労します。

ペーパーの次はにコンパウンドがけです。
コンパウンドはいくつもの商品がありますが、金属磨き剤の「ピカール」だけは必需品です。
そしてそれ以外のコンパウンドを持っていたり買いそろえたら、とりあえず一度使ってみます。
そして「ピカール」よりも研磨力が強い(研磨粒子が大きい)と感じたら先に使い、研磨力が弱い(研磨粒子が細かい)と感じたらあとで使うようにします。

研磨に使ったものは下記のようにいろいろありますが、ほとんどが使い残しのものばかりです。買い揃える前に元々持っているものから試してみましょう。


使った耐水ペーパー

  • #400 鷲印耐水研磨紙 SC CC-400CW 230mm×280mm 100枚入り
  • #800 鷲印耐水研磨紙 SC CC-800CW 230mm×280mm 100枚入り

どちらも現物支給品(笑)で0円。数枚で足ります。


使ったコンパウンド

  • 「ピカール金属磨」。これがコンパウンドの基本中の基本。安く買えるのがイイ。300g。成分:研磨剤(20%、アルミナ系鉱物)、脂肪酸、有機溶剤(灯油)。日本磨料工業株式会社。315円。
  • 「ホイールクリーナー」。ソフト99。「ピカール」よりも研磨力が強い。値引で120円(実勢価格620円)。
  • 「超ミクロンコンパウンド」。ソフト99。成分:研磨材、石油系溶剤(8%)、界面活性剤、シリコーン。塗装用。820円。

このほかにはコンパウンド入りのコーティング剤なども使えます。

  • 「スーパーレジンポリッシュ」 AUTOGLYM。磨いていても黒い磨きカスが出ないので汚れが再付着しない(すごく不思議!!!)。
  • 「キズクリアーR」。研磨材は入っていないはずなのだが黒い磨きカスが出る。
  • 「グローシールド」。これはコーティング剤だが黒い磨きカスが出るのでコンパウンドが入っているようだ。

平らなところは研磨ブロックなどを利用しペーパーが研磨面に平らに当たるようにします。曲面はスポンジ研磨材を使います。水研ぎが基本ですが自分は塗料用シンナー研ぎをしました(笑)。

研磨前
キレイに研磨できた状態
ここまでキレイに見せることができればクセになりそう(?)
ノーピアス(ピアスホール)のBBS RS。リムを研磨しただけでこんなにキレイに見える
(コンパウンドで磨いたので鏡のように映り込んでいる)

注意

  • ペーパーは必ず耐水ペーパーで水研ぎします。水を付けないとペーパーがすぐに目詰まりして使えなくなりますし、研磨粉が飛散して吸い込むと害があります。水の代わりに塗料用シンナーでも研げますが、換気を忘れずにしてください。
  • 平らな部分は研磨ブロックなどの平らな物にペーパーを巻いて使い、曲面はカーブに馴染みやすいスポンジ研磨材を使います。
  • コンパウンドは擦っているうちに研磨粒子が小さくなっていきます。この粒子の変化を利用して仕上げていきます。
  • 研磨しないところは削らないようにマスキングしておきます。
  • ピアスボルトを外した穴の中やリムとディスクの約1mmの隙間には溶剤や研磨カスがなるべく入らないようにしてください。入ってしまったら後で掃除します。
  • 腐食の深度が深い場合は削りすぎないように。

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