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公開日:2005年1月16日
最終更新日:2014年6月30日

セミコンシールドに切り換わります

ワイパー
Wiper
(基本資料)

Y31シーマおよびY31セドリック・グロリアに適用
ただし、セミコンシールドへの切り替えは基本的に後期型のみ


セミコンシールド化は、寒冷地対策のひとつ

ブレードやアームの一部が見えるのをセミコンシールドワイパーと呼びます
(写真はフルコンシールドからセミコンシールドに切り換えた様子)



前期型の仕様(旧型車からY31前期型への変更点など)

●全車、フルコンシールドタイプが採用されました。
●標準仕様車では、ライズアップ機能(定常停止位置でワイパーをガラス面から離す機能?)が廃止され、全車メーカーオプションになりました。
なお、標準仕様車とライズアップ機能付きとでは、それぞれワイパーリンク、ワイパーアンプが異なります。また、寒冷地仕様車にはライズアップ機能が標準装備されました。
●ブロアムVIP仕様では、メーカーオプションとして雨滴感知式オートワイパーが設定されました。また、感度調整用のボリュームは廃止されました。
●全車、無段間欠式(または雨滴感知式)となりました。また、間欠作動はワイパーアンプによる制御と、TCU(タイムコントロールユニット)による制御の2種類が設定されました。なお、TCUの制御の場合にもワイパーアンプが取り付けられていますが、間欠制御機能がなく、リレーの働きだけしています。
●ワイパーモーターは、全車、サーキットブレーカー内蔵になりました。モータートルクは22.5N-m(2.3kg-m)です。
●ワイパーアームとワイパーブレードの結合方式は、Uフックタイプが採用されました。
●ワイパーブレードは、運転席側は500mm、助手席側は475mmとなり、全車共通になりました。払拭率(払拭面積/ガラス面積*100)は72%です。

ワイパーの作動回数(前期型) 間欠 低速 高速
無段間欠式 約5〜16 約52 約71
雨滴感知式(オプション) 約3〜52


項目
/車両仕様(すべて前期型)
スーパーカスタム、クラシック、グランツーリスモ クラシックSV、グランツーリスモSV、ブロアム、ブロアムVIP ブロアムVIP
(雨滴感知式オート付車)
フルコンシールド セミコンシールド
(参考)
フルコンシールド セミコンシールド
(参考)
フルコンシールド セミコンシールド
(参考)
ライズアップなし
(標準)
ライズアップ付き ライズアップなし
(標準)
ライズアップ付き ライズアップなし
(標準)
ライズアップ付き
ワイパーリンク A B (C) A B (C) A B (C)
ワイパーモーター A B (A) A B (A) A B (A)
ワイパーアンプ A B (A) C D (C) E F (E)
ワイパースイッチ ブロアムVIP以外 グランツーリスモ系 A B (AorB) A B (AorB)      
グランツーリスモ系以外 C D (CorD) C D (CorD)      
ブロアムVIP       E E (E) F F (F)
ワイパーサブハーネス   A     A     A  
ワイパーアーム A A (B) A A (B) A A (B)
※表中の同一項目で同じ記号を符しているものは、共通部品を示しています



前期型ライズアップなし車のライズアップ化

標準仕様車(ライズアップなし)を、フルコンシールド、およびセミコンシールドの切り換えが簡単にできるように、ライズアップ機能を追加する場合には、以下の部品を交換しなければなりません。

交換部品:ワイパーリンク、ワイパーモーター、ワイパーアンプ、ワイパーサブハーネス、コンビネーションスイッチ


前期型のセミコンシールド化

■標準仕様車

標準仕様車を、セミコンシールド専用とする場合には、以下の部品を交換する必要があります。

交換部品:ワイパーリンク(タクシー車用)、ワイパーアーム

■ライズアップ機能付車

ライズアップ機能付車を、セミコンシールド化する場合には、ワイパーサブハーネスをセミコンシールド側(青色コネクタ)に差し替えた後、一度ワイパーを作動させてからワイパーアームを交換する必要があります。

交換部品:ワイパーアーム


後期型の仕様(Y31前期型から後期型への変更点など)

●全車、ライズアップ無しフルコンシールドタイプが採用されました。
●全車、セミコンシールドに切り換え可能になり、商品性の向上が図られました。なお、セミコンシールドとフルコンシールドの切り換えは、ピボットアームの切り換えで行います。


後期型の構造
 



ピボットNo.1のサブアームはメインアームに取り付けられていて、ストッパーで固定されています。ストッパーを解除することで、サブアームの固定位置を切り換えることができます。
リンクNo.1はサブアームに取り付けられていているため、サブアームの固定位置を切り換えることで、ピボットNo.1中心とリンクNo.1取付中心の位置関係を切り換えることができます。
このピボットNo.1中心とリンクNo.1取付中心の位置関係を切り換えることで、セミコンシールドとフルコンシールドが切り換わるようになっています。

 



セミコンシールドとフルコンシールドを切り換えても、ワイパーアームの上側反転位置は変化せず、停止位置だけが変化します。


ワイパーアームの停止位置


●Y31シーマ(前期・後期)、Y31セドリック・グロリア(前期・後期)

ガラス端面からの寸法 A寸法(mm) B寸法(mm)
フルコンシールド 30〜40 20〜30
セミコンシールド 120〜130 130〜140


●SY31セドリック・グロリアセダン(前期)(参考)

ガラス端面からの寸法 A寸法(mm) B寸法(mm)
フルコンシールド 45±5 35±5
セミコンシールド 130±5 136±5




後期型のセミコンシールド化

フルコンシールドの状態で雪が積もったり凍結するとワイパーが動かせなくなることもあり、無理に動かそうとするとモーターが損傷する恐れがあります。このようなことから、後期型からはセミコンシールドからセミコンシールドに簡単に切り換えられる構造になりました。セミコンシールド化は寒冷地対策のひとつと言えます。

切り換え作業の前に、一度ワイパーを作動させ、オートストップ位置(定常位置)で停止させます。そしてキースイッチを「OFF」の位置、またはキーを抜き、ワイパーモーターのコネクターを外しておきます。これを怠りますと、ワイパースイッチが「OFF」でもワイパーリンクがオートストップ位置からズレると、モーターが回転することがあり危険です。


ワイパーモーターのコネクタ


切り換え方法

1.運転席側のカウルトップカバー(黒い網状のカバー)を外します。

網の穴が大きくなっている部分がツメのあるところなので、そこにドライバーなどを差し込み、前方に倒すと引っかかりが外れ、そのまま上方に持ち上げます。手前側のツメは3箇所ありますので残りも同様に外していきます。



運転席側のカウルトップカバーを外す



2.ピボットNo.1(助手席側)部の切り換えレバーを押し上げてストッパーを解除し、ワイパーアームを上方へ動かします。

助手席側ワイパーアームの根元に指を差し込み、切り換えレバーを手探りで探します。見つけたらレバーを押したまま、もう一方の手でワイパーアームを上方へ動かします。動き出したらレバーから指を離します。


左手親指で切り換えレバーを押しながら右手でアームをずらす



3.ワイパーアームがセミコンシールド位置になると再びストッパーがかかり、セミコンシールド位置に固定されます。


これでプチ寒冷地仕様になりました



4.
カウルトップカバーを元に戻します。

なお、フルコンシールドに戻す場合は、ワイパーアームを動かす方向が逆になる以外はセミコンシールド化と同じ方法です。


分解図




車速感知式化
(自作)

雨の日の信号待ちなどでワイパーの存在を感じさせなくするのが目的で、停車時にワイパーの間欠時間を長くする(毎分の作動回数を少なくする)ことに成功しました。

詳しくはこちらへどうぞ


替えゴム

純正のワイパーブレードに適合するゴム(社外品)は下表の通りです。
なお、純正以外のワイパーブレードには適合しません(ゴムの断面が異なります)。

  助手席側 運転席側
ゴムの長さ 475mmまたは470mm 500mm
6mm 6mm
ゴムの断面図
主な適用車種 日産 シーマ 88.1〜91.7
セドリック/グロリア 87.6〜91.5 他
日産 シーマ 88.1〜91.7
セドリック/グロリア 87.6〜91.5 他
社外品番
(新しい順)
SFMグラファイトリフィール C47G(364046) 470mm SFMグラファイトリフィール C50G(364048) 500mm
PIAA WGR47N 475mm PIAA WGR50N 500mm
PIAA CREPER CKR47N 475mm PIAA CREPER CKR50N 500mm
PIAA PLASH R-14P 475mm PIAA PLASH R-16P 500mm
PIAA SPAC C-14K 475mm PIAA SPAC C-16K 500mm

 


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