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公開日:2005年11月15日
最終更新日:2009年9月25日


開けるのも固くなったので

ドアの建付調整 パート1
(メンテナンス)

Y31シーマ、Y31セドリック・グロリアに適用


概要

2005年11月、走行距離19.0万キロの頃、運転席ドアの開け閉めが重いため直すことにしました。

通常の調整はヒンジ部の取付ボルトを緩めて行いますが、今回はヒンジの回転部分にワッシャーを噛ましてドア全体を上げる方法で調整してみました。ただし、やや改善しただけで完全には直りませんでした。


症状

運転席ドアの閉まりが悪い。また、開けるときドアハンドルが固い。


原因

ドア落ち(ドアが下がっている)。
ヒンジピン(ヒンジの回転部分)が若干すり減っている。
油切れ。


費用

5円(ワッシャー1枚分)


今回使ったワッシャーはM8サイズのステンレス製。内径8.65mm、外形17.8mm、厚さ1.25mm
2枚買ったが1枚しか使わなかった


用意するもの

クリップリムーバ(内張外し専用工具)、ジャッキ、マイナスドライバ、10mmスパナ、ウォーターポンププライヤ、ハンマー、グリース


仮調整

まず始めにどのくらいの効果があるのか確認するため、ヒンジピンを抜かずに、ヒンジの回転部分の隙間に金物を挟んでドア全体を上げてみました。
使った金物は、ちょうど工具箱の中にあった1ミリ厚程度のアース端子です。これを差し込んでグリースを塗ったら、かなり改善できました。




ドアのヒンジ側をジャッキで持ち上げてこれを差し込んみ、グリースを塗ったら良くなった




本番調整の手順

先の仮調整で改善の見込みがあったので本調整してみました。あくまでもこの方法は管理人のやり方です。

ヒンジは1ドアに付き上下2カ所ありますが、必ず1カ所ずつ調整します。言うまでもありませんが、2カ所同時にピンを抜くとドアがグラグラしてしまいます。
管理人は上1カ所しかワッシャーを差し込みませんでした(下は差し込めるほどの隙間がなかった)。

1.
ヒンジカバー(ヒンジ部を覆っている黒いカバー)を外します(カバーの無い車種もあります)。クリップリムーバー(内張外し専用工具)を使えば簡単に外れます。

2.
ヒンジピンの先端のEリングを外します。これはマイナスドライバーを差し込んでひねったら簡単に外れました。




飛ばして無くさないように



3.ヒンジピンの頭部に10mmスパナを差し込んで上または下へ振り、ピンを抜いていきます。ただしまだ完全には抜きません。ピンを抜いたときにドアがガクッと動かないように、安全のため、ドライバーなどを穴に差し込んでおきます。




スパナを差し込んで抜いていく


ドライバーなどを差しておくと穴が大きくずれない



4.ドアをジャッキで支えます。この時、ヒンジピンを触りながらジャッキで上げていくと、ピンが指で動くようになるので、その高さで上げるのを止めます。




ドアが傷つかないようにウエスを挟みます



5.ヒンジピンを抜きます。手で抜けない場合はプライヤー等で引っぱります。




ヒンジピンは太さ8.0mm。すり減っている部分は7.85mmだった(ノギス使用)



6.ヒンジの回転部分の隙間にマイナスドライバーを差し込んで隙間を広げ、用意したワッシャーを差し込みます。管理人は隙間が広がらなかったので、ドアの敷居に体重をかけて車高を下げたら広がりました。あまり強引にやるとヒンジのアームが曲がってしまいそうでした。





7.ヒンジ回転部分にグリースを給油し、元どおりにピンを差します。このときもやはりヒンジピンを触りながらジャッキで調整すればピンが手で動くようになるので、楽に差し込んでいけます。最後はハンマーなどで叩いて押し込みます。




これで1カ所完了



8.Eリングを元に戻し、ジャッキを外し、ヒンジカバーを元に戻し、ドアを開閉してみて完了です。


効果はあったか?

一時はカー用品店の店員がドアを開けられないほど固くなっていましたが、この方法でかなり改善できました。ただし、完全に直ったわけではないので満足度は60%程度。むしろアース端子を使った仮調整の方が楽に開閉ができていました(笑)。
翌日にさらに開閉が楽になっていたので、グリースが馴染んだのかもしれません。


関連ページ


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メンテナンス 〜 ドアの締まり異音事例
オフ会レポート 〜 ドア落ち直しオフ

 

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