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公開日:2007年8月20日
最終更新日:2013年9月9日


アイドリングの揺らぎが無くなりました

パワトラユニットのコネクタ掃除
(メンテナンス)

Y31シーマおよびY31セドリック/グロリアに適用

パワトラユニットとコネクタ
パワトラユニット(22020-58S01)
(手前がECCSコントロールユニット側のコネクタ、奥側がイグニッションコイル側のコネクタ)


パワトラユニットとは、6気筒分の点火用パワートランジスタを一つのユニットに収めたものです。エアインレットパイプ上部に取り付けられています。
P/Trユニットと書くこともあります。



症状

1. アイドリングが安定せず、ゆらゆらしておかしい。
2. パワトラユニットの2次側(奥側=イグニッションコイル側)コネクタを揺するとアイドリングの状態が変化する。
3. パワトラユニットの2次側(奥側=イグニッションコイル側)のコードを揺するとエンストすることがある。


原因

パワトラユニットの2次側(奥側)コネクタの接続端子の接触不良。


パワトラユニットの2次側(奥側)コネクタ。
コネクタの中にまで砂のようなホコリが入り込んでいた。
またメス端子は青サビ見たいのが付着していた


パワトラユニットの2次側(奥側)コネクタ。
オス端子も白い粉が付着していた


ちなみにこれはパワトラユニットの1次側(手前側)コネクタ。
1次側はいたってキレイ。



点検

パワトラユニットの2次側(奥側)コネクタの接続端子を掃除したら症状が改善しました。
以下はその作業の様子です。


点検作業でまさかのエンスト

初めは点検作業。掲示板でmaverickさんの投稿を読んで心配になったので点検しすることにしました。
仕事が終わってから接点改質剤を買いに行ったので、作業は20時頃から始めました。

パワトラユニットの2次側コネクタを外し、オス端子側に白い粉が噴いていて接触不良気味になっていることを確認しました。
買ってきた接点改質剤を接続端子に吹き付け、さらに接触がよくなるようにコネクタを数回抜き差ししてから元に戻しました。

それでエンジンをかけると・・・かからない!!!。セルは勢いよく回るが始動する気配が全くない。まいったなぁと思いながら、再確認。コネクタの中がまだ粉っぽいので、それを吹き払うためにダストブローというダスト除去エアースプレーを買ってきました(カー用品店の駐車場で作業していたのですぐに買えました)。このスプレー、垂直に近い状態でもすぐに液状のガスが吹き出てしまうので全然使い物になりませんでした。しかたなくティッシュで拭き取って、破けたティッシュは息で吹き飛ばしました。

これでエンジンはかかるようになりましたが、コネクタを揺さぶるとアイドリングの状態が変化します。しかもコードを揺さぶると即エンジン停止!!!。これは恐ろしいです。このようなことから本格的にコネクタを掃除する必要があると思いました。
 


仕事帰りの夜に点検。改良した作業灯が役にたった



後日、本格作業

使用した工具・ケミカル用品など
名称 仕様・詳細(括弧内は購入金額)
接点復活剤 「コンタクトスプレー」 KURE CRC No.1047 300ml 呉工業株式会社 (738円)
接点改質剤 「電助」 ナノカーボンスプレー NCD50SP 50ml 東洋ドライルーブ株式会社 (4,725円)
エアゾールスプレー 「ダストブロー」 ダスト除去エアースプレー G'ZOX 420ml  コードNo.03120 SOFT99コーポレーション (1,350円) これは液状のガスが吹き出すことがあるのでオススメできない(吹き出しても平気だが)。
「液もれしないエアダスター」 ホコリ飛ばしクリーナー Digio DGC-JB8 390ml ナカバヤシ株式会社 (0円)


はじめにコネクタを抜いてテスターの抵抗計で接続端子側とコード側で測ってみたら、コード側も緑色の粉が付いていたので、一応導通はするものの、テスターのリード棒の接触ですら良くない状態でした。

接点復活剤を塗って綿棒でこすってみましたが、そんなもんじゃキレイにならないことがわかりました(綿棒では太すぎる)。

次に先の細い金属棒でこすりまくってヤスリでも磨きました。こすって出た粉はエアゾールスプレーで吹き飛ばしました。そして接点改質剤を塗って乾かしてから元に戻しました。
防水カバーはボロボロで再利用できない状態でしたので絶縁テープでグルグル巻きにしました。

これでアイドリングの ”揺らぎ” が治まりました。もうコネクタを揺すっても変化しません!!!。トルクが図太くなってスイスイ走れるようになった気がします(そのせいかブレーキの効きが悪くなったように思う)。

適当な工具があれば誰でも簡単にできると思いますが、エアゾールスプレーだけは絶対に用意しておいた方が良いです。またパワトラユニットを外した方が作業は楽に出来ます(8mmレンチ使用)。

注意しなければならないのは、粉が吹いているような状態だった場合に、中途半端にコネクタを抜き差しすると返って接触が悪くなり症状が悪化しかねないということです。
 


コネクタを抜くとき、針金を落とさないように


パワトラユニットのビスサイズは8mmレンチ.


磨いた後。夕日を浴びて光っている


ゴムの防水カバーがボロボロだったので絶縁テープを巻いた


ビスの頭をなめてしまったのでステンレス製に交換。サイズはM5*30。


関連ページ

メンテナンス 〜 イグニッションコイルの端子交換

 

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